日々のあれこれ

がんばらない

スマホやゲームに夢中な夫

夫が外出先でもスマホばかり見るのが嫌だった。

夜も遅くまでスマホやゲームに夢中なのが嫌だった。

嫌で嫌でいっぱい泣いた。

寂しくてたまらなかった。

 

どうにかしなきゃ、辛くて堪えられないと、ネットで対処法をよく探していた。

・夫に気持ちを伝える

・約束事を決める

・自分も熱中できるものを作る

・家事育児をやってもらう

・一緒に熱中しているものをやってみる

・諦めて放置する

 

どのサイトも似たようなものばかりだった。

全くピンとこない。

というか、できればもうしてることばかりでどれも私には当てはまらなかった。

 

・夫に気持ちを伝える

夫には何度も、嫌だ寂しいという気持ちを伝えていた。と、同時に夫にとって必要な時間だから縛りたくない、という気持ちも本当だった。だからとても2人で悩んだ。

夫は家事も進んでとてもやってくれるし、会話も全くないわけじゃない。

普段の振る舞いからも、愛されているのがよくわかっていたのに、頭ではわかっていてもどうにもできなかったのだ。

 

・約束事を決める

時間を制限してみたけど、さらに細かく気になって少し過ぎただけでも責めてしまう。私自身、理不尽だなと思いながら責めることをやめられない。

責めたくない自分と責めることをやめられない自分がぐちゃぐちゃになって、とても辛かった。

夫も私の顔色を見ながらやらなければいけなくなり、居心地の悪さからお互いにすごく辛くなっていくだけだった。

 

・熱中できるものを作る

私に熱中できるものがあったらそうしているし、そんな簡単に熱中できるものに出会えていたらこんなに困ったり悩んだりしない。

 

・一緒にやる

もともとは一緒にやっていたゲームだったが、私が体調不良からやらなくなってその後たまにしかやらなくなったのでこれもなかなか難しかった。

 

・放置する

私はすごく夫が好きだから、放置なんて論外である。

 

 

夫がスマホやゲームをすると寂しい。辛い。

でも、大好きな夫が唯一の趣味で、唯一の息抜きとしてやっているスマホやゲームを奪うのも嫌だ。

 

夫も、私に我慢をさせるのは嫌だ、という。

自分が我慢すればいいのだから我慢する、という。

 

とても悲しい声で。そりゃそうだ。

大変な仕事を終えてきての唯一の楽しみを、理不尽に奪われるのだから。

 

だから、私は夫が我慢すればいいという結論になるのは絶対に嫌だった。

だけど、夫も私に寂しい思いをさせるのは嫌だから自分が我慢すると譲らなかった。

お互いに相手が辛い思いをするのが嫌で、もうそこからは2人で押し問答。

 

 

そもそも、どうして私は夫がスマホやゲームをするのが嫌なんだろう?

一日中してるわけじゃないのに。

 

どうしてそばにいるのに寂しいと感じるのだろう?

 

そんなこと、この人生で一度も感じたことなかったのに。

私はメンタルが強い方で、1人でどこにでも行けるタイプだ。それは今でも変わらない。

それなのに、上京してから?私は変わったのか?

 

 

「どうしてこんなに寂しいんだろう?」

「どうして前の自分と違うんだろう?」

「自分の中でもわからなくて辛い」

 

今まで感じてた、自分の中でもわからなくてずっとモヤモヤしていたことが、言語化できた瞬間だった。

その瞬間なんだか、可笑しくて笑ってしまった。

泣き笑いしながら、なんでなの〜?と。

 

すると夫が、

ぴよこちゃんだからだよ〜」

と言った。

 

数日前に、寂しさを自分でコントロールできずに泣きながらジタバタして夫に訴えかけたことがあった。

私の感情に振り回されて少し怒っていた夫が、思わずその様子を見て笑ってしまったのだ。

私がよく使うスタンプに似ている、と。

そのとき、あーひよこそのものなんだなぁ〜と思った、と。

 

なるほど。

私は一人前の大人、こっこちゃんじゃなくてぴよこなのか。

 

上京前は、なんでもそつなくこなすタイプで、自分自身一人前の大人だと思っていた。

上京後1年は仕事が思うようにいかずとても苦しんだ。

その状況は私を酷く弱らせていった。

自分でも気づかないうちに、こっこはぴよこになってしまっていたのだ。

さらには、すぐそばに頼れる人は誰もいない環境。

孤独に戦っていたのだ。

ぴよこ、満身創痍である。

 

そんな時、ぴよこである自分をまるごと受け入れてくれる人を見つけた。それが夫だった。

 

この土地に、私の大好きな家族はいない。

この土地で、頼れるのはこの人しかいない。

 

無意識のうちに、そんなことを感じていたのかもしれない。

そして、満身創痍のぴよこは少しでも離れると不安になって寂しさを感じていたのかもしれない。

 

時が経って仕事に慣れてからも、その怖さが心の底にはあり続けていたのかもしれない。

 

「そうか〜、私はぴよこだったのかぁ」

 

寂しいと感じる自分に違和感があって、自立した大人なのにと自分を責めているところもあった。

それがずっとモヤモヤしていて辛い部でもあった。

 

だけど、ぴよこなら仕方ない。

だって、ぴよこだもん。

そりゃ寂しいさ。

 

こうして、寂しさの正体がわかったことで私のモヤモヤと、夫への要求は一瞬で綺麗に消えた。

 

ぴよこであるという事実を踏まえ、具体的な解決策を2人で決めた。

・一緒に寝室に行って少しお喋りをする

・私が寝たら夫は自由時間

2人で納得してできた解決策だ。

 

ネットで調べてもあんまり参考にならなかった。

夫婦は2人で話し合うのがいちばん解決への近道だと、つくづく感じた。

 

余談だが、夫もネットで検索していたらしい。

なぜ妻はこんなに寂しがり屋なのか?

でも出てくる答えは私の検索と同じで全く参考にならず。

 

ネットは便利だし助かることも多いけど、やっぱり"答え"は落ちてないんだね〜笑