世界を救う
どこか私の知らない場所で、
爆弾が投下されてたくさんの人が亡くなったり、
自分の故郷を奪われたり、
みんなを笑顔にしていた人が、突然自ら死を選んだり、
大切な人が病気になって、自分のことを忘れたり、
自分が病気になって、大切なことを忘れていく自分を責めたり、
たくさん起きているのだと思う。
悲しい現実を知る度に、心臓が痛い。
自分には何もないけど、何かしたくて、止めたくて、救いたいと思ってしまう。
自分の心臓の痛みを止めたくて、もう二度とこの痛みを誰にも味わってほしくなくて、どうにかしたいのに、なんでわたしには何もできないのだろう。
大きなことしたい、一気に世界を丸ごと全部救いたい。
どうしたらいいのかわからない。
焦燥感に飲み込まれるだけ。
しょうがない。
私には行動力も、発想力も、経済力も、発信力も、何もない。
何もないけど、何もできないわけじゃない。
私は私の手が届く範囲で、誰も悲しませないように生きる。
それは多分、とても難しいけど、何もない私ができる唯一のこと。
大切な人の笑顔を守る。大切な人を笑顔にする。
そうして、大切な人を増やしていく。